ハゲは中年以降でもなりたくないですが、まして20代の若ハゲはかなりツライ…。
私も今からもう10年以上前、22歳の頃にAGA(男性型脱毛症)を発症しました。
でも、年齢的にも諦めきれず、それから10年以上、AGA治療を続けてます。
全部を実践し続けてるわけじゃないですが、結構な数の薄毛対策を経験しました。
HARG療法までやってる人はかなり少ないと思います。
結論から言うと、AGA治療の効果はありましたし(あったものもあるし)、だからこそ10年以上も続けてます。
そんな私の体験を元にAGAの基本と様々な薄毛対策、最も効果のあった治療法についてお伝えします。
それぞれの内容は別記事に詳しく書いてるので、そちらもぜひ参考にしてください。
これだけは知っておきたいAGA・AGA治療の基本知識
AGAは「Androgenetic=男性ホルモン、Alopecia=脱毛症」の略。
薄毛は円形脱毛症とか特殊な例を除けば、まずはAGAの可能性が高いです。
AGAのメカニズムとは
名前の通り、男性ホルモンが関係していて、次のようなメカニズムで起こります。
ジヒドロテストステロンは脱毛ホルモンと呼ばれ、図にするとこんな感じです。
AGA対策のアプローチ方法はシンプルに2つ
まず、薄毛対策で肝心なのはこのAGAの一連の働きを止めること。
5αリダクターゼとテストステロンの結合をブロックすることで、抜け毛の原因となるDHTの生成を防ぎます。
この働きをする代表的な成分がフィナステリドです。
薬名だとフィナステリドを主成分とした「プロペシア」が有名ですね。
もう一つ、AGA治療薬として代表的な成分がミノキシジル。
こちらは毛細血管を拡張することで発毛を促進する働きがあります。
「AGAの働きを抑制+発毛・育毛を促進」←この2つのアプローチが今のAGA治療の王道と言えます。
それぞれの成分を元にした薬品には次のようなものがあります。
AGAの働きを抑制 |
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フィナステリド…プロペシア、ファイザー、サワイ デュタステリド…ザガーロ、アボルブ |
発毛を促進 |
飲むミノキシジル…ミノキシジルタブレット 塗るミノキシジル…リアップ、スカルプD メディカルミノキ |
AGA治療開始から10年(2019)、現在の頭髪状況は?
2007年頃から突然発症した私のAGAは生え際からくる、いわゆるM字タイプです。
当時はAGAという言葉すら知らず、発症から2年後に治療を開始します。
そして、現在(2019年)の状況はというと、
抜け毛が完全にストップ!30歳を超えてからもフサフサを維持してます!
と言いたいところなんですが、そうでもなく、こんな感じです↓
AGA関連サイトの症例はバッチリ改善してるものばかりですが、残念ながらこれも(これが?)現実です。
ただ、よく誤解されてますが、「aga治療の成功」というのは「髪が生えてくる」ことだけではありません。
「進行を遅らせる・止める」ことも含んでいて、AGAクリニックが公表してる「治療の成功率」も「不変」を含んでたりします。
私も対策後、格段に抜け毛が減りましたし、前髪を下ろしてることもあって、今だに周りにハゲと気づかれてません。
薄毛進行の目安に使われる「ハミルトン・ノーウッド分類」で言うと、初期段階「Ⅱ型」の中でも軽度レベルです。
AGA発症から10年以上気づかれないだけでも、十分成功してるし、続けてる甲斐があると思ってます。
10年のAGA治療で最も効果のあったのはミノキシジルタブレット!
先にズバッと書いておくと、私自身、最も効果が高かった薄毛対策は圧倒的にミノキシジルタブレットです。
2009年頃、毎日シャンプーの際に髪が何十本も手についていたのが、ミノタブを飲み始めると抜け毛がピタッと止まりました。
しかも、効果が現れるのは早くて数ヶ月後と言われる中、私の場合、1ヶ月後もかからず。
新たに髪が生えてくるまでには至らなかったんですが、本当に魔法の薬のように思えました。
合わせてオススメの治療法を挙げると、やはり王道のフィナステリド。
ミノキシジルタブレット × フィナステリド
プラス、できれば「塗るミノキシジル」であるリアップなどの発毛剤。
これがAGA治療の第一歩として、まずは試したい一番の正攻法です。
それぞれもう少し詳しく説明します。
【AGA治療】フィナステリドのメリット・デメリット・体験談
薬品例 | |
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フィナステリド |
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デュタステリド |
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薬は表に挙げたもの以外にもあってちょっとややこしいですが、とりあえず色々あって国内非正規ジェネリックだともっと安いです。
効果が出るのは服用から大体数ヶ月から〜半年後以降。臨床データによると1mg/一年間で改善58%、不変40%の98%に上ります。
注意点としては効果があるのは服用期間中のみ。
初期脱毛や肝機能異常や性欲減退などの副作用の可能性もあって、臨床データによると4.0%(276例中11例)に副作用が認められたそうです。
副作用、初期脱毛は私は全くなく、ネットなどでもあまり聞かないレベルですね。特にフィナの副作用は見かけたことないです。
入手方法はAGAクリニックのほか、一部の普通の病院でも処方されていて、個人輸入通販サイトでも購入できます。
でも、特に初めての人はAGAクリニックで医師の診断の元で飲み始めるのがいいでしょう。
私は2009年頃、ミノタブの前にプロペシアを一年試して効果が見られなかったので、ミノタブに切り替えました。
ただ、一年後以降も効果が出る確率は上がっていくので見切るのは早かったかもしれません。
そこで、2017年から改めて「デュタステリド(薬品名 アボルブ)」を飲み始めて、今も飲み続けてます。
フィナステリドは5αリダクターゼを阻害することで脱毛ホルモン「DHT」の生成をブロックしますが、その5αリダクターゼはⅡ型のみ。
デュタステリドはⅠ型にも効くことでプロペシアが効かなかった人にも効果が期待できる、進化版的な薬です。
フィナステリドのメリット・デメリット
メリット |
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デメリット |
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【AGA治療】ミノキシジルタブレットのメリット・デメリット・体験談
費用はフィナより安めで、効果は既に書いた通り抜群でした。
数年後にまた徐々に抜け毛が気になるようになったものの、今でもハゲを隠せているのは間違いなくミノタブのおかげです。
ただ、副作用の面でフィナステリド以上に注意が必要。血圧降下、多毛、むくみなどの可能性があります。
フィナステリドは継続できないほど副作用が出た話は聞いたことないんですが、ミノタブは割と聞きます。
私の場合は幸い、手や足の指などそれまで毛がなかったところに生えてきた程度。あとはヒゲもちょっと濃くなったくらいでした。
実は「塗るミノキシジル」はフィナと同じく「AGA診療ガイドライン」推奨度Aランクですが、「飲むミノキシジル 」は臨床試験が実施されてなく「Dランク」。
国としては薬事法上認可されていなく、普通の病院や薬局でも販売されてません。
↑画像では通販サイトのものを載せてますが、特にミノタブに関してはAGAクリニックの医師の診断のもと服用し始めることを勧めます。
ミノキシジルタブレットのメリット・デメリット
メリット |
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デメリット |
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【AGA治療】発毛剤・育毛剤のメリット・デメリット・体験談
まず知っておきたいのは発毛剤と育毛剤は別物です。
発毛剤はAGA治療のための医薬品で、育毛剤はAGA予防のための医薬部外品。
前者はリアップやスカルプD メディカルミノキなど。
後者はサクセスやチャッチアップやイクオスなどがあります。
ミノキシジル配合のものは発毛剤で、国内だとミノキ1%か5%。海外の製品だとそれ以上の濃度のものもあります。
個人的に育毛剤は選択肢から完全に除外していて、外用薬を使うならミノキシジル配合の発毛剤を勧めます。
その発毛剤でも目に見える効果があるかと言ったら、実体験からYesとは言えないのですが。それでも少しでも相乗効果を見込んでずっと使い続けてます。
副作用ではアレルギー症状(例えば、発疹、発赤、かゆみ、かぶれ等)などの可能性があります。
国内のミノキ1%や5%のものなら大半の人は問題ないでしょう。
私は一度海外の10%以上のものを塗ったらすぐに痒みが出て、数日しか使えなかったことがあります。
発毛剤・育毛剤のメリット・デメリット
メリット |
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デメリット |
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他にも色々あるAGA治療・薄毛対策のメリット・デメリット・体験談
フィナ、ミノキ以外の方法もザッと紹介します。
全部、自分がこれまで検討や体験したものですが、現状考えられる薄毛対策はこれがほぼ全部だと思います。
他にはあとはカツラくらいですかね。でも、いきなりカツラは色々とキツいでしょう。特に若い人だと。
補足するとフィナ、ミノキ以外をダメと言ってるわけじゃなく、それぞれ一長一短あります。
この記事で言いたいのは「優先的に試すとしたらフィナステリド+ミノキシジル」ということです。
金銭面など余裕があれば、もっと複数の方法を同時に試すのも全然アリだと思います。
【AGA治療】HARG療法について
HARGは成長因子を直接頭皮に注入し、毛母細胞と頭皮の幹細胞を活性化することで発毛と育毛を促進する治療法です。
AGAクリニックによって名称や成分は違いますが、とりあえずここでは「頭皮に直接治療薬を注入する方法」でまとめてます。
一番のメリットは飲み薬や塗り薬以上の効果が期待できること。
値段は幅がありますが、「HARG治療」は一回80,000円×6回のコースが定番です。
私も2017年にゴリラクリニックで6回の施術を受けました。
結果は…今のところ大幅な改善は見られず、現状維持にとどまっています。
他の治療と同じく頭頂部の方が改善しやすく、私の場合やはり生え際だったのがネックになっている気がしますね。
値段も値段ですし、それもあって個人的に最初のAGA治療としてHARGは勧めにくいです。
施術の際の痛みを心配する声をよく聞きますが、最近は軽減させる器具も増えて、その点は全然大丈夫でした。
HARG療法のメリット・デメリット
メリット |
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デメリット |
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【AGA対策】育毛サロンについて
バイオテックやリーブ21が有名ですね。
AGAクリニックとの違いは医療ではないということ。そのため、治療や医薬品の処方はありません。
でも、2017年頃にバイオテックの体験に行って話を聞いたところ、基本的にやろうとしてることは同じでした。
要は医療行為以外でAGAの原因となるDHTの生成を抑制し、頭皮環境を正常化したり発毛剤を塗布したりといった形で薄毛改善をはかります。
私が感じた育毛サロンの一番の強みは診断やカウンセリングにあります。
育毛サロンではサロン内で頭を洗ってその際抜けた髪の毛を全て採取。それを研究室に送って後日状態を診断してくれます。
AGAの初期は見た目でもAGAクリニックの問診やマイクロスコープでも分かりません。
でも、抜け毛の本数や毛根の状態を見ることで正確な診断ができます。
特に若い人で自分でもAGAか判断がつかない人は検討する価値があると思います。
私が最終的に通院しなかった理由は、同時期に比較検討したHARG治療を受けることにしたからです。
ちなみにリーブ21やアートネイチャーにもいってみたことがありますが、強引な勧誘は全然ない感じでした。
今時、有名なところほどそんな心配はまずないと思います。
育毛サロンのメリット・デメリット
メリット |
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デメリット |
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【AGA治療】植毛について
植毛は「自毛植毛・人工植毛」とありますが、ここでは「自毛植毛」について。
自毛植毛は後頭部など自分の髪の毛を移植して髪を生やす方法で、当然、医師によって行われる医療行為です。
「AGAの診療ガイドライン」では推奨度Bランクですが、確実性では一番と言えそうです。
ただ、特に若い人にはあまり向いてない面もあります。
まだ薄毛部分が進行中の若い人だと植毛した後にも大幅にハゲることが考えられます。
例えば、頭頂部が禿げてきて植毛しても、5年後に生え際が後退してきたら「それはどうするの?」という話になりますよね。
植毛部分が生える可能性は高いけど、それ以外の部分は一切影響がないのが植毛の特徴です。
植毛はもう7、8年前に、一度とあるクリニックにカウンセリングに行ったことがあります。
印象に残ってるのはマイクロスコープなどもなく、頭皮を見ただけ。あとは植毛の説明という感じでした。
植毛を選択しなかった理由は上記で書いた通り、今、生え際の植毛をしても今後頭頂部も薄くなる可能性があったためです。
植毛のメリット・デメリット
メリット |
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デメリット |
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【AGA対策】増毛について
植毛と増毛はなんとなく同じイメージかもしれませんが、全然違います。
増毛は元ある毛の根元に人口毛を結びつけてボリュームアップを図る方法です。
もしくは人口毛を植えたシートを地肌に直接貼ること方法もあります。
どちらにしても、カツラに近いイメージですね。
私自身もそうですが、若い人ほどまずは根本的な回復を目指した方がいいんじゃないかと思います。
増毛のメリット・デメリット
メリット |
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デメリット |
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【AGA対策】その他シャンプー・サプリについて
育毛シャンプー、サプリも薄毛対策としてよく目にします。
これも基本的に「AGA(抜け毛)を抑制」と「発毛を促進」の2パターンあります。
例えば、ノコギリヤシサプリはフィナステリドと同じく脱毛ホルモン「DHT」生成を抑制する働きがあると言われてます。
同じサプリでも亜鉛サプリは髪の成長を助ける働きがあります。
育毛シャンプーは頭皮環境を正常化することで、育毛を促したり、コシを出すことでボリュームアップを図ります。
どれも一言で言うと、あまり期待しすぎず補助的なものとして取り入れるのはいいんじゃないかと思います。
私はノコギリヤシサプリ、亜鉛サプリは半年以上飲んでいたことがあるんですが、効果が分からなかったこともあり、現状、辞めてしまってます。
有名なスカルプDシャンプーなどは使い心地、髪のコシが出る感じはすごく良いです。
スカルプDは薄毛関係なくオススメです。
シャンプー・サプリのメリット・デメリット
メリット |
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デメリット |
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ミノキシジル、フィナステリドを始めるならまずはAGAクリニックへ
AGA治療・薄毛対策を始めるなら、「AGAを抑制+発毛・育毛を促進」が大事。
そのためにフィナステリド(デュタステリド)+ミノキシジル(内服薬・外用薬)がベストということを書いてきました。
それらを入手するにはAGAクリニックの他、普通の病院や個人輸入通販サイトの3パターンがあります。
でも、特に初めての人はもうAGAクリニック一択といっていいです。
副作用の可能性がある薬なのでいきなり自己責任の個人輸入通販はあまりにリスキー。
一般の病院と比べても実績や設備、コースなどあらゆる面でAGAクリニックの方が優れてます。
AGAは悩んでるうちにも進行し続けます。
今はAGA専門クリニックの数も増え、初回カウンセリングも無料でやってくれるところばかりなので、まずは気軽に相談してみるのが一番です。
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