M字ハゲは治りにくい?生え際のAGAは回復しにくい3つの理由

AGA治療

一般的にM字・生え際のAGA(男性型脱毛症)は回復しにくいと言われています。

今まで行ったAGAクリニックの医師からも、何度か同様のことを言われました。

そして、私自身もM字部分のAGA。一旦完全にハゲてしまってからAGA治療を始めこともあり、今だに回復できておらず…。

対策が遅れてしまったことを、今でも後悔してます。

しかし、生え際だからと言って絶対に回復しない訳ではありません。

この記事では「生え際が回復しにくい理由」と、自分なりの考えも含め、どう対策すべきかについて解説します。

M字・生え際のハゲは回復しにくい3つの理由

AGAクリニックのサイトを参照すると、主に次の3つの理由が挙げられます。

  1. 生え際はAGAの原因となる5αリダクターゼが多く存在するため
  2. 生え際は頭皮の血行と栄養が不足しやすいため
  3. 頭頂部よりも生え際の方が早く進行するため

1. 生え際はAGAの原因となる5αリダクターゼが多く存在するため

男性の薄毛の大半はAGA(男性型脱毛症)が原因です。

AGAは「5αリダクターゼ還元酵素」「テストステロン」という男性ホルモンが結合し、脱毛ホルモン「DHT」を生成、そのDHTが「男性ホルモンレセプター」と結合することによって薄毛化が進行していきます。

生え際はこの脱毛ホルモンの元となる5αリダクターゼが頭頂部より多く存在します。

AGA治療ではフィナステリド(プロペシア)などの治療薬によって、5αリダクターゼの働きをブロックすることでAGAを抑制します。

しかし、生え際は5αリダクターゼが多く存在するため回復しにくい傾向があるのです。

困ったことに5αリダクターゼは生え際付近に特に多く存在します。当然、DHTが多く生産されることから、薄毛を発症しやすく、進行もそれだけ早いということになります。

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ちなみに側頭部や後頭部がハゲない理由は(5αリダクターゼではなく)男性ホルモンレセプターがほとんど存在しないためです。

2. 生え際は頭皮の血行と栄養が不足しやすいため

AGAのもう一つの大きな原因として生活習慣的な要因があります。

髪を作るには血流や栄養が重要ですが、これらが不十分だとAGAがより進行しやすくなります。

生え際は頭頂部よりも血行が悪いため、栄養も毛根に行き渡りづらいようです。

いわゆるM字や生え際の薄毛が治療しづらいといわれる理由の一つとして、頭皮の血行の問題があります。

前頭部は頭部の他の部位と比較すると、血管そのものの数が少なく、血行不良が起こりやすい傾向にあります。また、頭皮の下には帽状腱膜と呼ばれる腱膜があり、老化に伴って硬くなってくることでより血流が悪くなる場合があります。

他の部位と同様の薄毛治療を行っていても、このような原因での血行不良が影響し、薄毛治療の効果が出にくくなる場合があるのです。

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3. 頭頂部よりも生え際の方が早く進行するため

AGAは進行が浅いうちに治療した方が回復しやすいです。

頭頂部と生え際、両方がハゲてる人も一般的に先にハゲ始めるのは生え際。

その結果、AGA治療を始めた段階でより進行が進んでいるのは生え際のため、生え際の方が頭頂部より回復するのに時間がかかる傾向があるのです。

額、特に「M字部分の薄毛の改善は難しい」と一般に言われています。実際に当院でもM字部分の治療は症状が進行する程難しくなります。

これは、AGAの原因である5α還元酵素が主に額に分布しているためにAGAが発症した際、「額→後頭部」という順に症状が進行していく事が原因です。

ある程度AGAが進行した場合、一番最初に症状が発現したM字部分のヘアサイクルはかなり短縮しているためそのサイクルが正常な期間に戻り、発毛効果が得られるまで時間がかかってしまうのです。

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M字・生え際のハゲの対策で重要なポイント

M字・生え際でも頭頂部でも基本的な治療方法は同じです。

フィナステリド(プロペシア)などでAGAを抑制し、ミノキシジルタブレットや発毛剤、もしくは注入治療で発毛を促進するという方法になります。

「プロペシアは生え際に効かない」と言われたりしますが、クリニックの症例や色々な体験記事を見るとそんなことはないです。

効果に関してはやはり個人差が大きく、M字でもプロペシアだけでしっかり生え揃ってる人も見かけます。

まずは、「生え際は頭頂部以上に早期対策・早期治療が大事」と心得て、早めに対策するのが何よりも大事です。

そのほか、大事だと思うことは次の4つ。

  1. 育毛剤で無駄な時間を使わない
  2. フィナステリド内服ではなく、デュタステリド内服を服用する
  3. 内服薬、発毛剤だけでなく、注入治療も検討する
  4. 植毛も選択肢に入れる

1. 育毛剤で無駄な時間を使わない

他の記事でも育毛剤や育毛サプリ、育毛シャンプー(だけ)の薄毛対策は否定してます。

これらは手軽ですが、効果は薄いし、そもそも発毛効果はありません。

そんな効果が見込めない対策になんとなくお金と時間を費やしてる間にもAGAは進行してしまいます。

とりわけ生え際は、その遠回りな時間が致命傷になりかねません。

M字・生え際のハゲこそ、最初からより効果の高いAGA治療に早めに取り掛かるべきです。

2. フィナステリド内服ではなく、デュタステリド内服を服用する

AGAを抑制する内服薬には「プロペシア」などのフィナステリド内服と、「ザガーロ」などのデュタステリド内服の2種類があります。

デュタステリドはフィナステリドより後に開発された進化版的な薬です。

フィナステリドがブロックするのは脱毛ホルモン「DHT」の元となる5αリダクターゼII型だけ。

デュタステリドは5αリダクターゼのI型II型両方に効く事と、半減期間(効果が切れる期間)がフィナステリドより長いことから、より高い効果が期待できます。

そのため、生え際の人はデュタステリド内服を選んだ方が良いと思います。

3. 内服薬、発毛剤だけでなく、注入治療も検討する

AGA治療には内服薬・発毛剤の他に、頭皮に直接成長因子等を注入する注入治療があります。

内服薬・発毛剤だけでも十分効果が見込めるので、最初はこの2つだけで経過を見る人が多いです。

でも、生え際の場合は早めに注入治療を検討してもいいと思います。

早めに毛量を増やせれば、あとはフィナステリド内服だけでそれを維持できる可能性もあります。

ちなみに私は治療薬だけでは現状維持が限界だったため、注入治療の中でも効果が高いと言われるHARG療法をやってみました。

しかし、それでもM字部分は回復せず…。HARGはM字にも効くと言われてますし、もちろん回復する人もいます。

私の場合はAGA発症から7、8年経過してたのもネックだったのかもしれません。

注入治療はトータル数十万はするので金銭的な事情もあると思いますが、もしやるならやはり早めにした方がいいと思います。

4. 植毛も選択肢に入れる

若い人でいきなり植毛はまだ早いと思います。

でも、もし色々手を尽くした後で、「植毛」か「HARG療法・育毛メソセラピー」で迷う場合は、最初からより確実な植毛を選ぶのはアリだと思います。

HARG療法は50万〜100万くらい。植毛は100万〜2、300万くらいでしょうか。

この金額差だとHARG療法に傾きますが、HARGは効果がかなり薄いケースも見聞きします。繰り返すと、私自身がそうでした。

「HARGでダメだったから結局植毛する」となるのは最悪。絶対に避けたいパターンです。

であれば頑張ってお金を工面して最初から植毛をした方がいいように思います。

M字・生え際のハゲは回復しにく3つの理由|まとめ

「生え際は回復が難しい」という理由を詳しく見てきました。

  1. 生え際はAGAの原因となる5αリダクターゼが多く存在するため
  2. 生え際は頭皮の血行と栄養が不足しやすいため
  3. 頭頂部よりも生え際の方が早く進行するため

これは自分の経験や色んな人の体験記事を見ても本当に実感しますので、なるべく早い対策をお勧めします。

また、生え際のAGAは自分でも気づきにくい箇所でもあるので、そういう意味でも要注意です。

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