抜け毛が増えてくると、「何か対策をしなければ!」と焦ります。
でも、世の中には様々な方法と知識が溢れていて、何を取り入れたらいいのか迷うでしょう。
私もこの10年弱、10近くの薄毛対策をしてきました。
そこで、この記事ではその中でも「絶対に(絶対に!)お勧めしないもの」を3つお伝えします。
特に薄毛が始まったばかりでまだ知識の少ない人、10代〜30代の若ハゲの方の参考になればと思います。
絶対にオススメしない3つの薄毛対策
それは次の3つ。
1、2は害のあるものではないし、むしろ良いものだとは思います。
3も発毛率でいえば、一番確実性が高い方法です。
それでも、特にAGA初期の人には絶対に勧められない方法になります。
それぞれ理由を説明していきます。
1. 育毛剤を絶対に勧めない理由
男性の大部分の抜け毛・薄毛の原因はAGA(男性型脱毛症)という一種の病気です。
つまり、その対策として一番にとるべき方法は医薬品や医療行為になります。
そして、頭に塗る塗布剤には育毛剤と発毛剤の2種類があって、この2つは別物。
発毛剤は医薬品ですが、育毛剤は「医薬部外品」や「化粧品」に分類されます。
育毛剤 | 発毛剤 | |
---|---|---|
種類 | 医薬部外品、化粧品 | 第一類医薬品 |
効果 | 血行を促進したり、頭皮環境を整え、抜け毛を防ぐ | 発毛作用のあるミノキシジルを配合し、発毛を促し、抜け毛を防ぐ |
副作用の可能性 | 基本的になし | 可能性アリ |
製品 | チャッチアップ、イクオス、フィンジア、ポリピュア | リアップ、スカルプD メディカルミノキ、ロゲイン |
ミノキシジル外用薬(5%)は日本皮膚科学会が公開している「脱毛症診療ガイドライン 2017」で推奨度Aランクに認定されてます。
AGAクリニックで処方しているのも、このミノキ配合の発毛剤です。
個人差はもちろんありますが、それでも「より多くの人に効果が見込めるものは発毛剤」だと断言できます。
育毛剤も発毛剤も、「効果が出るまで数ヶ月〜半年は使用し続けてください」と説明してます。
実際、髪の成長のメカニズムからいって効果が目に見えるのに3ヶ月以上かかります。
そんな中、より効果が見込める発毛剤を差し置いて、育毛剤を使い続けるメリットは何もありません。
しかも、なぜか発毛剤と育毛剤の値段は同じくらいか、むしろ、育毛剤の方が高いんですよね…。
なぜそんな育毛剤をたくさん見かけて評判も良いのか?
シンプルに儲かるからです。
薄毛・抜け毛に悩んでる人向けの市場は大きいので、まだAGAの知識が浅い人に一回ずつでも売れば莫大な利益になります。
そのため、大手メディアも個人サイトも広告収入が入るので積極的に宣伝してます。
抜け毛で真剣に悩んでる人の悩みが解決するとかしないとか、どうでもいいんです。
じゃあ何で、このブログではそうしないかと言うと、いつまでも続くそんな状況に釈然としないからです。
ミノキシジルは副作用が心配
育毛剤をプッシュするサイトではよく副作用の危険性をアピールしてます。
ミノキシジル外用には確かに副作用の可能性があります。
リアップの臨床試験によるとその確率は8%だそうです(湿疹2.0%、毛のう炎2.0%、接触皮膚炎2.0%など)。
この他、「頭痛」になったという人も聞きますし、私自身、海外のミノキ濃度10%の製品を使用したら「かゆみ」が出て使えなかったことがあります。
ただ、可能性は低いですし、症状も重くありません。体に合わなかったら使うのを止めれば済む話ですし、過度に心配するものではありません。
発毛剤を使ってみて、もしダメならミノキの濃度を下げたり、次善の策として育毛剤に切り替えれば良いかと思います。
2. 生活習慣の改善(食事や睡眠など)を絶対に勧めない理由
よくAGAのセルフチェックで、次のような項目があります。
- 食生活のバランスが悪い、栄養不足
- アルコールの飲みすぎ
- 喫煙習慣がある
- ストレスの強い生活を送っている
- 運動不足・睡眠不足
- 朝シャンをしている
こういう項目を見ると、「当てはまっていたらAGAの可能性が高まる、改善したら抜け毛が治まる」という印象を受けます。
これらが髪に悪影響があるのは事実でしょう。
でも、上で書いたようにAGAは病気の一種のため、根本的に無関係です。
これら全部を改善してもAGAは治りませんし、もし改善したらその抜け毛はAGAではないということです。
私自身、こういった生活習慣が全部無関係な22歳頃に発症しています。
育毛剤と同じでサポート的な感覚で取り入れるのはダメとは思いません。というか、薄毛とか関係なく良いことですし。
でも、「まずは手軽なところで育毛サプリや育毛剤だけで回復を目指そう」と、半年も1年も時間をかけるのは疑問です。
その間にただAGAが進行するだけです。
年齢的に若かったり、AGA初期の段階ほど、回復の見込みも高いです。私の体感だと若い時ほど抜け毛も多かったです。
その大事な時期をむざむざ効果の薄い対策で無駄にするのは本当にもったいないと思います。
3. 植毛
植毛は文字通り、髪の生えてる部分を生えてない部分に移植する方法で、立派な医療行為です。
発毛率で言えば一番確かな方法と言えますが、特に若い人にはあまり勧められない方法になります。
主な理由は、次の3つ。
20代で前頭部が薄くなって植毛しても、30代で頭頂部が薄くなってくることもあります。
「同時に内服薬を飲んでAGAの進行を止めればいいのでは?」と思われるかもしれませんが、中には「内服薬が効かない・副作用で続けられない」人もいます。
上記のようなデメリットがあるので若い人には向いてない、というのは植毛をやってないAGAクリニックでもよく言われます。
そもそも、内服薬、外用薬だけでも十分な効果が見込める人が多いため、「最初のAGA治療」としてはあまり勧められない方法になります。
「金銭的に余裕がある」「手っ取り早く確実に回復したい」「AGA治療薬では回復が望めないほどツルツルになっている」、とかなら全然悪くない選択肢だと思います。
絶対にオススメしない3つの薄毛対策 |まとめ
「まずは生活習慣を改善してみたけどダメだった。育毛剤を試したけど時間もお金も無駄にした」という声は実際によく目にします。
本当に、本当によく目にします。
そして、それ以上に「まずは食生活を改善するためにサプリを飲みましょう!この育毛剤がおすすめです!満足度97.6%!日本一売れてます!」という宣伝文句を見かけます。
特にAGAになりたてだと、「なんとなくスゴイ効きそう」と真に受けても仕方ない気がします。
念のため繰り返すと、育毛剤や生活習慣の改善を否定はしません。
でも、最初から「育毛剤だけ」「生活習慣の改善」だけに時間とお金をかけるのは避けた方が賢明だと思います。
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