AGAセルフチェックの注意点は?実体験から思うAGAに気づく一番のポイント

AGA治療

AGA(男性型脱毛症)はまだ初期の段階だと判断が難しいところがあります。

特に20代の「若ハゲ」だと自分でも半信半疑になるでしょう。

私が10年以上前、22歳の頃にAGAが発症した際も「自分がまさか」という気持ちの方が強かったです。

そこで、次の項目を中心にAGAのセルフチェックに関するポイントをお伝えします。

  • 一般的に挙げられる10個のAGA診断基準
  • AGAセルフチェックテストをう呑みにしすぎてはいけない理由
  • 一応チェックしたい、AGA以外にも色々ある脱毛症
  • 実体験から考えるAGAの初期症状に気づく1番のポイント
  • セルフチェックはできない、AGAの初期症状に気づく2つのポイント

すでにハッキリ薄毛だとわかる状態の人にはあまり参考にならない内容かと思います。

一般的によく挙げられる10個のAGA診断基準

AGAクリニックのWebサイトやパンフレットにはよく次のような項目が挙がってます。

「この項目に当てはまる人ほどAGAの可能性が高い」という簡単なセルフチェック表みたいな感じです。

  1. 祖父母、両親、兄弟に薄毛の人がいる
  2. 前頭部(生え際)か頭頂部が薄くなってきた
  3. 太い毛ではなく細くて短い抜け毛が目立つ
  4. シャンプー・整髪時に抜け毛が目立つようになってきた
  5. 食生活のバランスが悪い、栄養不足
  6. アルコールの飲み過ぎ
  7. 喫煙習慣がある
  8. ストレスの強い生活を送っている
  9. 運動不足である
  10. 睡眠不足、夜型の生活を送っている

各項目について簡単に説明します。

1. 祖父母、両親、兄弟に薄毛の人がいる

AGAは脱毛ホルモンである「ジヒドロテストロン(GHT)」が「男性ホルモンレセプター」に影響して起こる症状です。

AGAは「脱毛ホルモン=DHTによる男性ホルモンレセプターへの影響の受けやすさ」「DHTを作る原因となる5αリラクターゼの分泌量」が遺伝するとされてます。

家族が薄毛だから薄毛になるとは限りません。

でも、「家族に薄毛がいると薄毛になる可能性は高まる」=「薄毛は遺伝する」のも事実。

そういった理由でセルフチェック表には必ずと言っていいほど載ってます。

2. 前頭部(生え際)か頭頂部が薄くなってきた

ハゲてる人を見るとみんな頭の前方とテッペン部分だけ。側頭部と後頭部はどんなにハゲてる人でもちゃんと髪がありますよね?

それは側頭部と後頭部にはAGAの原因となる「男性ホルモンレセプター」がほとんど存在しないためです。

そのため、横と後ろの抜け毛が増えた場合はAGA以外の理由によるものです。

あと、AGAだと一気に大量に抜けることはありません。

「薄くなった」のではなく、一変に地肌が見えるようになったのなら、それもAGA以外の症状です。

3. 太い毛ではなく細くて短い毛の抜け毛が目立つ

これは「髪のヘアサイクル」に関係するものです。

髪には成長期、退行期、休止期という3つのヘアサイクルがあります。

休止期の毛は抜けて問題ないんですが、まだ細くて短い成長期の毛が抜けてしまうのがAGAの特徴。

そのため、細い抜け毛が目立つようになったら要注意ということです。

4. シャンプー・整髪時に抜け毛が目立つようになってきた

これはシンプルで一番気づきやすいポイント。

私も一番最初に「異変」に気づいたのがコレでした。

あとは枕についてる抜け毛の量の変化もセルフチェック項目によくありますね。

5.食生活のバランスが悪い、栄養不足

5〜10は生活習慣に関するものです。

乱暴に言ってしまうと、要するに髪も体の一部。栄養不足や血行不良になると髪の成長にも悪影響が出るよ、ということです。

生活習慣が原因の脱毛症は「代謝異常性脱毛症」とも言います。これ単体でも起こるし、AGAと複合的な抜け毛の要因にもなります。

栄養不足に関しては髪に必要なビタミン・ミネラル・たんぱく質などが不足していると髪の成長の妨げになります。

6. アルコールの飲み過ぎ

アルコールは飲みすぎると血行不良を招いたり、アルコールの分解に栄養素が使われて、頭皮環境に悪影響を及ぼします。

また、アルコールは「アセトアルデヒド」を生成し、それが脱毛ホルモン「ジヒドロテストステロン」を増やす働きがあるため、そういう面でも飲み過ぎはAGA的に良くないとされています。

7. 喫煙習慣がある

タバコはよく知られている通り、血管を収縮させて血行を悪くさせます。

それが頭皮や髪の成長に悪影響を及ぼします。

8. ストレスの強い生活を送っている

過度なストレスを感じることで、自律神経やホルモンバランスが崩れ、血行不良を招き、毛根に十分な栄養が届かないことで抜け毛を招くことがあります。

ストレスが原因の抜け毛は「神経性脱毛症」と言います。

9. 運動不足である

これも運動不足は新陳代謝が滞り、血行不良を招き、毛根に栄養が行き渡りにくくなることでAGAを進行させてしまいます。

10. 睡眠不足、夜型の生活を送っている

血行不良やホルモンバランスの乱れが髪の成長の妨げになります。

また、髪にとってゴールデンタイムと言われる22:00〜02:00頃に睡眠に入ってないと、髪の成長にとって望ましくないそうです。

これは特にバイオテックで強調してましたね。

「AGA診断基準・セルフチェック」をう呑みにしすぎてはいけない理由

そう思う理由はどの項目も同じ重要度になってしまうためです。

例えば、重要度が高そうな

「2. 前頭部(生え際)か頭頂部が薄くなってきた」
「4. シャンプー・整髪時に抜け毛が目立つようになってきた」

が当てはまっても、他が当てはまらなかったらトータルはたった2点で、「可能性は低い」になってしまいますよね。

実際、私がさっき次のサイトでセルフチェックをしてみたところ、「危険度 低、AGAの心配はない」でした。今や完全にM字部分がハゲてるのに…。 

「AGAセルフ診断 | AGAスキンクリニック 」

AGAのセルフチェック表は色々なところで見かけますが、あくまで目安として見た方がいいと思います。

正直、遺伝はまだしも、生活習慣に関する薄毛(AGA)への影響はかなり低い、と言うかほぼ無関係だと思います。

一応チェックしたい、AGA以外にも色々ある脱毛症

当てはまる人は少なさそうですが、AGA以外にも色々脱毛症があります。

読んで当てはまらなそうであれば、まずはAGAの可能性が高いです。

  1. 円形脱毛症…いわゆる「10円ハゲ」。丸く部分的に極端に抜け、一箇所だけでなく、複数同時にも起こる。
  2. 圧迫性脱毛症…帽子やかつらなどの圧迫が原因となる脱毛症。
  3. 牽引(けんいん)性脱毛症…髪の毛を強く引っ張ることが原因となる脱毛症。
  4. 粃糠(ひこう)性脱毛症…フケが毛穴をふさぐほど異常に発生することが原因となる脱毛症。
  5. 脂漏(しろう)性脱毛症…過剰な皮脂の分泌により、頭皮に化膿や炎症を起こることが原因となる脱毛症。
  6. 薬剤性脱毛症…抗がん剤など薬の副作用が原因となる脱毛症。
  7. 対症性脱毛症…やけどやケガなどが原因による脱毛症。

ちなみに可能性で言うと20代のAGAはたった5%くらいらしいです。

でも、発症してしまったらもう確率なんて関係ないでしょうね。

私なんて22歳からなので、おそらく1%未満のあり得ない確率になると思います…。

実体験から考えるAGAの初期症状に気づく1番のポイント

私が思う一番の判断基準は「シャンプー・整髪時の抜け毛」です。

「前頭部(生え際)か頭頂部が薄くなってきた・太い毛ではなく細い毛の抜け毛が目立つ」も重要だと思います。

ただ、自分でも生え際とつむじの状態ってちゃんと覚えてなくないですか?短髪ならわかりやすいかもしれませんが。

細くて短い抜け毛も意識してないとなかなか気づきにくいです。

AGAになると短い毛だけじゃなく、太いしっかりした抜け毛も増えるので、それが一番の判断材料になります。

「通常、抜け毛は一日50〜100本。一日200本くらい抜けるとAGAの可能性が高い」と言われます。

ただ、この言葉は割と要注意だと思うんですよね。

そのまま真に受けると抜け毛が増えても「1日200本も抜けてないから大丈夫」と思ってしまうかもしれません。

でも、そもそも普段一日50〜100本の抜け毛に気づいてる人はいないですよね。

「気づく範囲で」と言う条件をつけるともっと断然少ないはずです。

シンプルに「自分比」で「アレ?最近やけに手に毛がつくな」と気になって、それが数週間・数ヶ月続いたらそれだけでも十分AGAを疑うべきだと思います。

私がAGAに気づいた頃の状態

最初「異変」に気付いたのはワックスをつけてる時でした。

ワックスだと髪の毛がくっつきやすく、抜けた毛がしっかり手に張り付いてるのでシャンプー時よりも気づきやすいです。

毎日必ず抜け毛が数本手につくようになり、徐々に数も増えるように。

次にシャンプー時も抜け毛が気になるようになり、多いときは両手にびっしり何十本も…。もう地獄です…。

髪を洗い流した水を桶に貯めたり、排水溝にネットを敷いて、「どのくらい抜けてるのか?細い毛も抜けてるか?」を確認するといいと思います。

私の場合、一番多い時期はシャンプー時だけで毎日50本から100本近く抜けてました…。

これは多分AGAの中でも多い方の気がしますね。いやもうほんと地獄でした…。

ここまでじゃなくても、「今までこんな毎回手に抜け毛がつくことなかったよな?」という違和感が一番の気づきポイントだと思います。

セルフチェックはできない、AGAの初期症状に気づく2つのポイント

自分では確認できないのですが、AGAクリニックや育毛サロンの検査に行くとわかるポイントが2つあります。

  • 頭皮の毛穴の状態
  • 抜け毛の毛根の状態

「頭皮の毛穴」と言うのは毛穴から出ている毛の本数と皮脂の状態

マイクロスコープで見ると確認できます。

「抜け毛の毛根」と言うのは、健康な普通の抜け毛とAGAの抜け毛では毛根の状態が違います。

そのため、洗を洗って自然に抜けた髪の毛を検査することで確認できます。

「頭皮の毛穴」はAGAクリニック、育毛サロンなどマイクロスコープがあるところで診てもらえます。

「抜け毛の毛根」の検査は育毛サロンのみで、おそらくAGAクリニックでやってるところはないと思います。

この2つについては別記事で詳しく書いてるので、自分はAGAなのかどうか?迷ってる方、不安な方はこちらもぜひチェックしてみてください。

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