ミノキシジル外用薬を10年使った結果と感想|効果・副作用・価格・入手方法

AGA治療

前回内服薬について書いたので、今回はリアップなどミノキシジル外用薬(塗り薬)について書きます。

私は2007年22歳の頃にAGA(生え際)が発症し、2010年頃からミノキシジル(内服+外用)を始めました。

トータルでは「フサフサに改善」と言うより「不変」状態→少しづつ進行という状況ですが、効果は確実にあったと断言できます。

ただ、私の場合(一般的にも)、貢献度で言えばミノタブの方が断然高いと言えます。

外用薬はハッキリとした効果は自覚できてないのですが、ミノキシジルの信頼感から使い続けてます。

この記事ではそんな体験談を含めつつ、ミノキシジル外用薬の《効果・副作用・種類・入手方法》についてまとめました。

「いきなり内服は抵抗がある」という人など外用薬をお勧めできますし、外用薬も確かな臨床データがあります。

ミノキシジルで薄毛対策を考えてる人は参考にしてみてください。

参考書籍「薄毛治療の新常識」麻生泰(AGAスキンクリニック医師)

ミノキシジル外用薬の効果・働き

基本的には前回書いたミノキシジル内服と同じ内容です。成分が同じなので。

ミノキシジル頭皮の血行を良くしたり、アデノシンという成分を分泌することで毛母細胞を活性化し、発毛を促します

ミノキシジルは元々、高血圧患者への血圧降下剤として開発されたのですが、投与した患者に多毛の症状が見られたことがキッカケで発毛剤として採用されます。

日本では外用薬として1999年に厚生労働省から認可を受け大正製薬から「リアップ」が発売されます。

日本で製造されているミノキシジルの濃度は1%と5%のみ。海外だと7%10%15%以上の製品も発売されてます。

日本皮膚科学会が公表してる「男性型脱毛症の診療ガイドライン」では内服薬のフィナステリドとこのミノキシジル外用(5%)だけが「推奨度Aランク」に指定されてます。

大正製薬がミノキシジル5%製剤(リアップ5X)の臨床データを公表してます。

出典 https://brand.taisho.co.jp/riup/riupx5/data/

一年で98%近くの人が「改善」というとフィナステリド内服の臨床結果以上になりますね。…これはさすがに体感や一般的な評判とちょっとズレを感じます。

このデータは薄毛箇所を区別してませんが、特に一般的に改善しにくい「生え際」は期待値を差し引いて見たほうがいいと思います。そう思う私も生え際です。

効果を確かめるためにはまずは半年の使用、そしてより長く継続することで、改善が期待できるという点はフィナ・ミノキ内服と同じですね。

ミノキシジル外用薬の注意点《使い方・副作用》

取扱注意な医薬品ではなく、リアップ始め、基本的に朝晩1日2回頭皮に塗るだけです。

ミノキシジル 内服・外用の主な違いと副作用について

効用は同じですが、体内で吸収することから内服の方が高い効果を見込め、同時に副作用の可能性も若干高まる傾向があります。

内服薬外用薬
国の認可×
効果
影響体全体に及ぶ塗布部分のみ
副作用○(やや不安あり)

ミノキシジルの副作用としては次のようなものが挙げられます。

  1. 頭皮のかゆみ・かぶれ…リアップX5の臨床データによると湿疹2.0%、毛のう炎2.0%、接触皮膚炎2.0%
  2. 血圧降下…必要以上に血圧が下がることで動悸やめまい、不整脈があらわれることがある
  3. むくみ…血管が拡張する作用により、むくみが出ることがある

ミノキシジル内服だと「血圧降下・むくみ」が起こったという話を聞きます。

でも、外用薬であるとしたらほぼ「頭皮のかゆみ・かぶれ」だと思います。それも日本製のミノキ1%か5%ならかなり確率は低いでしょう。

私は海外製の外用薬(ポラリス7%・10%)も試したことがあるんですが、10%を使った際は数日で頭皮がヒリヒリしてきて使い続けられませんでした。

ミノキシジル外用薬の種類《価格・入手方法》

種類は結構たくさんあるんですが、主に次の3パターンになるかと思います。

ミノキシジル外用の種類
入手方法薬名・価格例備考
薬局orネット通販
  • 「リアップX5(5%)」60ml 7,000円
  • 「リアップジェット(1%)」60ml 3,800円
  • 「スカルプDメディカルミノキ5(5%)」60ml 7,200円
国内の市販品。濃度は1%か5%で5%が主流。
AGAクリニック
  • クリニックのオリジナル発毛剤
  • 市販品を提供
  • クリニック独自のものは値段もまちまちだが、市販品よりは高い傾向がある。
個人輸入通販サイト
  • 「フォリックスFR05ローション(5%)」 60ml 4,000円
  • 「フォリックスFR05ローション(7%)」 60ml 4,480円
  • 「ロゲイン(5%)」 60ml 4,280円
  • 国内よりも高い濃度の製品もあるのが特徴。

個人輸入サイトは量・成分的に差はないものの(むしろ高濃度)、値段が安いです。この辺はフィナ・ミノキ内服と同じですね。

そして、フィナ・ミノキ内服と同様、国内のクリニックでは偽薬の可能性や安全面から個人輸入は控えるよう注意を呼びかけてます。

一方で、個人輸入サイトは独自の成分鑑定で品質の確かさをアピールしてます。

個人的には個人輸入サイトに長くお世話になってます。

ただ人に言えるのは、他のAGA治療薬同様、少なくとも初めて使う際はAGAクリニックの医師の診断の元、試すのが一番安心ということです。

ミノキシジル外用薬の体験談

ミノキシジル外用薬(と内服)は25歳くらいから約10年近く使用し続けてます。

すでに書いた通り、ミノキシジル内服は明らかな効果があったものの、外用薬はハッキリとした自覚はないまま使用し続けてます。

ミノタブは飲まないと明らかに抜け毛が増えるのに対し、外用薬はそういう変化も感じたことがないんですよね。

あくまで補助的な感覚で、長い目で見て少しでも改善・現状維持に繋がっていればという期待感です。

使用したのもリアップ(1%・5%)、ポラリス(7%・10%)、フォリックス(7%)、他にも市販の育毛剤や育毛サロンの育毛剤と色々あって、結構いい加減。この製品を〇年使い続けた効果は、とは言いにくい状態です。

その上でアドバイス的に言えるのは次のようなことです。

CHECK
  • 商品によって違う、使い勝手や塗り心地も長く使い続けるには大事なポイント
  • 内服薬に抵抗がある人は、まずはミノキシジル外用薬だけ試してみるのがオススメ
  • 医薬部外品の育毛剤を使用するなら、医薬品のミノキシジル配合の発毛剤を使うべき
  • 海外製には濃度の高い発毛剤があるが、副作用に要注意(5%で問題なくても10%だと難しい場合もあり)

よく育毛剤を勧めるサイトには「ミノキシジルの発毛剤は副作用の可能性があるから危険」みたいな注意があります。

でも、「国内の5%までのものであれば心配するほどではないので、育毛剤を選ぶ理由にはならない」というのは声を大にしていいたいです。

育毛剤とリアップなどの発毛剤は値段もそれほど変わらないですしね。

まとめ《メリット・デメリット・こんな人にお勧め》

メリット・デメリットのまとめです。

  • 「フィナステリド内服薬」と合わせて医学的に推奨度Aランクの治療法
  • 手軽に始められ、続けられる
  • 副作用の可能性が低い
  • 市販品やAGAクリニックなどで入手しやすい
  • 植毛や増毛など他の薄毛対策と比べるとランニングコストが安価
  • ミノキシジル内服に比べると期待はしにくい
  • 生え際は期待しにくい
  • 効果を持続させるには使用し続けないといけない
  • 朝晩2回を続けるのは意外と手間に感じる
  • 自分で満遍なく塗布するのは意外と難しい

著しい効果は実感できていないものの、長く使い続けてますし、何より推奨度AランクのAGA治療薬はフィナ内服とミノキ外用だけ。

薄毛に悩んでる人はまずは検討したい薄毛対策の一つです。

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